簿記検定には、日商簿記、全商簿記、全経簿記がありますが、このブログで扱うのは、日商簿記です。
日商簿記の合格を目指してキャリアアップを応援しようというというブログです。簿記についてなるほどわかったと言ってもらえるように頑張ります。
さて、日商簿記は、日本商工会議所が主催する検定試験で、1954年に始まり延べ2,800万人以上が受験した簿記の王道の試験、最近では、ネット試験なども取り入れられ、受験機会が増えています。2023年度の日程は、次のとおりです。
統一試験について
2023年度 受験日:6月11日、11月19日、2月25日
受験料:2,850円(税込み)
申込 :受験する商工会議所で
ネット試験について
毎週受験できるなど各商工会議所で異なるので、次のリンクページを参考にしてね
簿記って何?
簿記は、会社の毎日の活動(取引)を帳簿に記録する作業をいいます。
帳簿に記録で、簿記です。
何のために日々の記録を帳簿に書くのか?
企業の財政状態や経営成績を把握するために行います。
なぜ財政状態や経営成績を把握しないといけないのか?
外部と内部の2つの要因があります。
外部要因として、資金を出してくれている株主や資金を貸してもらうために銀行に報告するために必要
内部要因としては、設備投資の計画や利益目標などを決めるために必要
簿記には単式簿記と複式簿記がある
簿記には、単式簿記と複式簿記がありますが、日商簿記3級以上は、複式簿記が試験範囲です。
(単式簿記)
単式簿記は、単純で、収入は収入でまとめ、支出は支出でまとめるやり方で、最終的に差し引きする簿記です
町内会の会計や市役所は単式簿記
日付 | 摘要 | 収入 | 支出 | 残高 |
5/1 | 給料 | 10,000 | 10,000 | |
5/2 | 家賃 | 1,000 | 9,000 | |
(複式簿記)
複式簿記は、原因と結果を同時に書いていく簿記で、上の例では、次のように書きます
給料の支払い(原因)に、現金を使った(結果)
5/1 給料10,000 / 現金10,000
/の左と右は、必ず一致する。この原則を貸借一致の原則という
家賃の支払(原因)に、現金を使った(結果)
5/2 家賃1,000 / 現金1,000
このように、複式簿記は、原因と結果を同時に処理するやり方です。
借方と貸方
上の例で、
給料10,000 / 現金10,000 と書いていますが、簿記では、
スラッシュより左側を借方といい、右側を貸方といいます。
この借方、貸方は、単なる呼び名で、左が借方、右を貸方です。
覚え方としては、かり(借) ”り”が左向いているので左は、借方
かし(貸)”し”が右向いているので、貸方は右と覚えるのが一般的です。
勘定科目
またまた上の例で、
給料10,000 / 現金10,000 と何気に”給料”、”現金”と書いていますが、これを勘定科目といいます。
勘定科目は、大きく5つに分類されます。
資産、負債、純資産
費用、収益
資産は「持っているといいよね」という財産や権利のことです。例えば、現金、普通預金、売掛金など
負債は、支払わなければならない「義務」あるものです。例えば、借入金、買掛金など
純資産は、資産から負債を引いたものが純資産です(3級の理解はここまででOK)
費用は、お金がでていくものです。例えば、給料、水道光熱費、支払利息など
収益は、お金が入ってくるものです。例えば、売上、受取利息など
資産、負債、純資産、費用、収益にはホームポジションがある
資産、負債、純資産のホームポジション
資産 | 負債 |
純資産 |
費用、収益のホームポジション
費用 | 収益 |
これが、資産、負債、純資産、費用、収益のホームポジションです。
このホームポジションから増えたのか減ったのかで、仕訳は行われます。
例えば、現金を考えてみよう。給料を支払ったので現金が減ったという場合、現金は、資産なので、ホームポジションは左だが、現金が減っているので、反対の右に現金を書くことになるのです。逆に売上たので現金が増えた場合は、ホームポジションの左に現金を書くことになるのです。
貸借対照表と損益計算書
資産負債純資産をまとめたものが、貸借対照表で、費用収益をまとめたものが損益計算書です。
また、貸借対照表は、財政状態を把握っできる表で、損益計算書は経営成績を把握できる表となります。
とっかかりとしておぼろげに覚えておいてください。詳しくは後述します。
次回は、1年間にどのような会計処理を行うのかなどについてです。