売上原価

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論点
1 売上原価って何?
2 売上原価を仕入勘定で算定する
3 売上原価を売上原価勘定で算定する

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売上原価って何?

 売上原価は、損益計算書の最初の方に記載される勘定で、売上総利益を出すために売上高から引くのが、売上原価です。
 仕入は、当期に購入した商品の原価をいいます
 売上原価は、売った商品の原価をいいます。
 仕入と売上原価は、似てるようでちがいます。

 仕入勘定は、当期に仕入れた分のみが元帳に記載されているのに対して、売上原価は、前期以前の繰越商品(在庫)を含めて、売れた商品の原価です。


 例題で確認しましょう

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例題

 

1 ×2年の期首(4/1)の100円の商品の在庫が2個あった。
2 ×2年中に100円の商品を現金で、5個仕入れた。
3 ×2年中に商品6個を150円で販売し、現金を受け取った。

この場合の売上総利益を計算してみます。
 期中の仕訳は、次のとおりとなります。
 仕入 500 / 現金 500  これは、2の仕訳
 現金 900  /  売上 900  これは、3の仕訳

  売上から仕入を引いたら、利益は、400円になるけど、実際の利益は、900-600で、300円が利益にならないということで、売上総利益を計算するために繰越商品を勘案した仕入勘定に修正する必要があるのです。
 修正の方法は、2つです。以下で説明します。

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売上原価を仕入勘定で算定する

結論、「しーくり、くりしー」です。
このまじないの仕訳をすると売上原価がでます。
「しー」は、仕入
「くり」は、繰越商品の語呂合わせです。

例題

1 ×2年の期首(4/1)の100円の商品の在庫が2個あった。
2 ×2年中に100円の商品を現金で、5個仕入れた。
3 ×2年中に商品6個を150円で販売し、現金を受け取った。

「しーくりーくりしー」を使って仕訳をします。

 仕入   200 / 繰越商品 200    期首分を繰越商品から仕入勘定に振り替える
 繰越商品 100  /  仕入      100  期末分を仕入勘定から繰越商品に振り替える

この仕訳をすることで、売上原価がでることになります。
※なお、検定試験では、繰越商品のことを期首の繰越商品のことを「期首商品棚卸高」
 期末の繰越商品のことを「期末商品棚卸高」といい、仕入のことを「当期商品仕入高」と表記することがあります。

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売上原価を売上原価勘定で算定する

例題を解いてみましょう

例題

1 ×2年の期首(4/1)の100円の商品の在庫が2個あった。
2 ×2年中に100円の商品を現金で、5個仕入れた。
3 ×2年中に商品6個を150円で販売し、現金を受け取った。

 売上原価 200 / 繰越商品 200  期首の繰越商品を売上原価に振替える
 売上原価 500  /  仕入    500 当期仕入高を仕入から売上原価に振替える
  繰越商品 100  /  売上原価  100 期末の繰越商品分を売上原価から繰越商品に振替える

  こちらも語呂合わせあります。「浮く牛食う」です。
 「うく」が、売上原価、繰越商品
 「うし」が、売上原価、仕入
 「くう」が、繰越商品、売上原価 

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